2000年5月14日
社会民主党
党首 土井 たか子
小渕前首相のご逝去を悼み、心から哀悼の誠を捧げます。
この二、三日、心配なご容態というニュースを聞き、心をいためておりました。
ご病状が快方へ向かわれることを、ひたすら祈っておりましたのに本当に残念です。
トップの座にある政治家の息つく間もない激務といやす時のない心労を更めて政治の場の冷酷な現実として、まざまざと見た感じがします。
「健康第一」が何よりも大事ということを前総理が身をもって示された教訓と思うと身を切られる思いです。
激動の中で倒れられ、経済の再建や、沖縄サミットなど心を残して旅立たれたご胸中を察すると胸がいたみます。ご家族や関係者の方々のご無念を思うとおなぐさめの言葉を失います。
立場を異にするとはいえ、日本の現在と未来を真剣に議論しあった同時代の政治家として競い合い、切磋琢磨できることを楽しみにしておりましたのに、かなわぬ夢となりました。つつしんでご冥福をお祈りいたします。