2001年1月16日

小山孝雄参議院議員はただちに議員辞職せよ(見解)

社会民主党

  1. 本日、自民党小山孝雄参議院議員が、KSD疑惑に関連して受託収賄容疑で逮捕されたとのことである。昨日の出頭要請から本日の逮捕へ、小山議員の受託収賄容疑は確定した。小山議員の行為は、国政に対する国民の信頼を著しく裏切るものであり、小山議員はただちに参議院議員を辞職すべきである。金権腐敗政治の一掃が叫ばれて久しい中で、このような事件が続出することは極めて遺憾である。

  2. 小山議員の逮捕は、KSD疑惑の氷山の一角に過ぎない。大物議員の介在も取りざたされるなど、KSD疑惑は、政官業癒着の自民党の体質、構造の一環を白日のもとにさらしたものといわなければならない。小山議員の逮捕を「トカゲの尻尾切り」に終わらせることなく、事件の全容の解明こそ急がれなければならない。検察当局の徹底した捜査と解明を強く求めたい。

  3. KSD疑惑は、参議院選挙において自民党内の比例順位を上げるために党員獲得や莫大な党費立替えが組織的に行われ、その対価として便宜を図るという、自民党と業界の組織ぐるみ、構造的な癒着を象徴するものである。非拘束名簿式の導入がこのような自民党の体質から国民の目を逸らすために行われたことは明らかであり、まさに党利党略によるものであることがますます明確となった。

  4. 国会議員が汚職事件によって逮捕されることは国政にとって極めて重大な問題であることはいうまでもない。早急な事件の解明と責任追及こそ国政の果たすべき責任である。閉会中とはいえ、緊急に予算委員会を開催して関係者の証人喚問を始め、徹底した真相究明にあたるよう強く求めるものである。社民党は、今度の通常国会を「KSD国会」として、疑惑の解明と政府、与党の責任追及に全力を上げる。