2001年7月30日

第19回参議院議員選挙結果について(談話)

社会民主党幹事長 
渕上貞雄

  1. 本日、第19回参議院議員選挙の投票結果が確定し、わが党は、選挙区選挙ではいずれも議席を失い、比例区で3と改選議席を大きく下回る極めて厳しい結果となった。有権者の審判を厳粛に受け止めなければならない。今回の選挙は、支持率80パーセントを超える小泉内閣が登場した中での闘いであり、当初から厳しい闘いを覚悟しなければならなかった。わが党は、全力を振り絞って闘い抜いたが、力及ばず、有権者の期待に応えられなかったことを、率直にお詫びするものである。

  2. わが党は、小泉内閣の「聖域なき構造改革」が「弱肉強食」の徹底による大失業と倒産ラッシュをもたらすものであること。平和憲法を否定し、アメリカに追随する一方で近隣諸国には高姿勢で臨む危険なタカ派内閣であることを強く批判し、あくまで、弱い立場の人たちの側に立ち、平和憲法を守りぬくことを一貫して訴えてきた。選挙戦が進む中で、株価の下落や中国、韓国との関係悪化など、内政、外交にわたって危機に直面し、わが党の主張の正しさを裏付けることとなったが、有権者の大きな支持を得るにはいたらなかった。

  3. 選挙区選挙において、わが党が重点地区としたところはいずれも接戦を展開したが、最後は組織力の差が出たものと言わなければならない。また、比例区でも前回の獲得議席を下回ったが、組織力や資金力が結果を左右する非拘束名簿式の影響も大きく出た。今回の結果を厳しく総括し、政策を磨き、党の支持基盤の拡大と整備に全力をあげなければならない。働く人々や女性や市民との間の「絆」をさらにしっかりと結ばなければならない。

  4. 厳しい結果ではあったが、わが党は今後とも小泉内閣と対決し、平和憲法を守りぬき、くらしと将来への不安解消に全力をあげるとともに、引き続き党の再建に真剣に取り組み、国民の期待に応える決意である。