2000年10月19日
社会民主党
本日、参議院本会議において、自公保3党は、非拘束名簿式の導入を含む公職選挙法の一部改正案採決の緊急動議を提出、野党が抗議して退席する中、与党のみによって採決を強行する暴挙に出た。
昨日の議員運営委員会では、「本日の本会議は、新議員の紹介、議長選出まで」との合意がなされたはずである。しかし、与党は、本日本会議休憩中に行われた議院運営委員会を一方的に打切り、本会議再開を強行したのである。公党間の約束を踏みにじり、採決の挙に出たことは、まさに「闇討ち」そのものであり、もはや国会にはルールすら存在しなくなったいわなければならない。今やわが国の民主主義は、自公保3党の手によって死滅の危機にある。また、新任早々でありながら、与党に加担して暴挙を指揮した井上参議院議長の責任も極めて重大である。社会民主党は、満身の怒りを込めて抗議するものである。
今回の非拘束名簿式導入が、自民党内の金権不祥事を選挙制度問題にすり替え、国民の批判をかわして多数の議席を確保しようとする姑息な党利党略、個利個略によるものであることは、誰の目にも明らかである。しかも、民主主義の根幹に関わる選挙制度問題を与党のみによってわずか4日間の審議によって押し通そうとすることは、国政を私物化するものであり、主権者たる国民の意思を踏みにじる議会制民主主義の否定以外の何物でもない。こうした与党の暴挙、暴走は、国民の厳しい批判にさらされるにちがいない。
社会民主党は、今後とも野党の結束を一層固め、この法案の廃案と民主主義の蘇生に向けて奮闘する。
また来る参議院選挙を、与野党逆転、自公保政権打倒の一大政治決戦として、勝利をめざして闘いぬく決意である。