社会民主党 幹事長
渕上 貞雄
1.本日、衆議院法務委員会において「組織的犯罪対策三法案」の採決が、自民・自由・公明の三党によって強行された。わが党はこの暴挙について強く抗議するものである。
2.法案は、盗聴の対象犯罪を限定するなど一部修正されたが、その内容についての審議すら十分保障せず採決を強行したことは、議会政治を冒涜するものであり断じて許すことはできない。
3.「組織的犯罪対策三法案」は、「通信の傍受」と称して盗聴を合法化し、確定判決前に収益の没収手続を認めるなど、わが国の刑事法制を逸脱するだけでなく、憲法の精神を根本から否定するものであり、わが党は法案の提出自体に反対してきた。提出後の国会審議においても、厳しく政府を追及し、その問題を明らかにしてきたところである。なお、自民・自由・公明三党による一部修正については、国民の批判をかわそうとするまやかしであり、問題の本質は廃案によってしか解決されないものと認識する。
4.わが党は、今回の暴挙を許さず、引き続き院内外で広範な反対運動を展開し、法案の廃案に向けて全力をあげる決意である。