2000年6月13日
第42回衆議院議員選挙が公示され、選挙戦がスタートしました。20世紀最後の総選挙であり、21世紀に向けてわが国の進路と私たちのくらしのこれからを決める極めて重大な選挙です。有権者の皆さんの積極的な政治参加と厳正な審判を心からお願いいたします。
不透明な密室談合の中で選出された森総理は、「教育勅語」、「神の国」、「国体」とつぎからつぎへと日本国憲法の理念を否定する暴言を繰り返しています。軽率、失言といって済まされる問題ではありません。森総理、その人の本質が、国民主権や基本的人権の尊重、そして民主主義に対する感覚がまったく欠落していることを如実に示したものであり、総理としての資質に著しく欠けるものといわなければなりません。このような総理を選出した「自公保」政権を過半数割れに追い込み、森総理を退陣させなければなりません。
社民党は、憲法第9条の改悪を許しません。衆、参両院に設置された憲法調査会の焦点が憲法9条の改悪にあることがますます明確になっています。「21世紀を戦争のない時代ヘ」という世界の人々の願いに背を向けて「戦争をしない国」から「戦争する国、戦争できる国」への逆戻りを許すことはできません。また、国の基本が問われているときに「論憲」というのは極めて無責任な態度です。社民党は、平和憲法、なかでも第9条擁護を高々とかかげて選挙戦を闘います。
政府、与党は、「景気は回復しつつある」と強弁しています。しかし、どれほどの人がそれを実感しているでしょうか。福祉の切捨てや雇用不安、膨大な借金のツケ回し、将来への不安はいっこうに解消されません。経済的、社会的に弱い立場の人々に犠牲を強いる政治に未来を託すことはできません。社民党は、弱者切捨てを許さず、福祉の充実、雇用の確保と安定、働く女性への支援など、なによりも「生活再建」こそまず優先と主張します。
反憲法、弱肉強食の「自公保」に対する対抗軸、それは平和憲法を守り、「弱い人」の立場に立ち、くらしと将来への安心を約束する社民党以外にありません。「社民党が小さくなって、この国はおかしくなった」。今こそ社民党に力を!有権者の皆さんの、社民党への力強いご支援を心からお願いいたします。