2001年5月29日

友部達夫被告に対する最高裁の上告棄却決定について(談話)

社会民主党幹事長
渕上 貞雄

  1. オレンジ共済組合事件で詐欺罪に問われた参議院議員友部達夫被告に対し、最高裁第三小法廷は上告を棄却することを決定した。これで懲役10年の実刑判決が確定し、国会法と公職選挙法の定めにより、友部被告は議員資格を失うことになる。社民党は、国会議員に対する信用を悪用した友部被告に対し、参議院議員を辞職するとともに。控訴することなく刑に服することを強く求めてきたところであり、遅きに失したとはいえ今回の最高裁の決定は当然である。

  2. 一方、実刑判決後も院の辞職勧告決議を無視し続け、自らの地位に恋々としてきた友部被告の対応については、国民の政治不信に拍車をかけただけに、極めて遺憾といわざるをえない。

  3. ゼネコン汚職で有罪判決を受けた中村喜四郎元建設大臣の議員辞職勧告決議案に反対するなど、小泉自民党の政治改革に対する姿勢も問題が大きい。社民党は、政治の信頼回復と政治倫理の確立に全力で取り組む決意である。