2000年6月25日
すべての有権者のみなさん、そして国民のみなさん、いよいよ今日は、第42回衆議院議員選挙の投票日です。21世紀に向けて、どのような国のあり方をめざすのか、くらしのこれからをどのように作り上げていくのか、みなさんの一票、一票が決します。賢明な判断のもと、すべての有権者のみなさんが投票所に足を運んでいただきますよう、お願いいたします。
私たち社民党は、公示日以来12日間、土井党首を先頭に「がんこに平和」「げんきに福祉」を合言葉に、社民党の主張と政策を懸命に訴えてきました。
その第一は、「神の国」や「国体」発言など、戦前回帰の本質を露にする森総理の退陣を求め、密室談合によって森総理を選出した「自公保」政権の責任を問うことです。森総理は、最近も、有権者の棄権を期待するかのような発言を行い、総理というより政治家としての資質すら問わなければならない問題となっています。「自公保」連立を過半数割れに追い込み、政治を根本的に刷新しなければなりません。
第二は、憲法9条をしっかりと守ることです。衆議院と参議院に憲法調査会が設置され、憲法9条が焦点となっているにも関わらず、どの党も憲法問題を争点としないのは、「争点隠し、憲法隠し」といわなければなりません。朝鮮半島において、歴史的な南北首脳会談が行われ、北東アジアが大きく緊張緩和へ向かう今こそ憲法第9条を世界に広げ、活かすときです。
そして、「弱肉強食」の政治に対抗して、社会的、経済的に弱い人たちの立場にたって、くらしと将来への不安を一掃することです。膨大な借金を重ね、利権誘導の公共事業のバラ撒きではなく、社会保障や福祉の充実、雇用の確保と安定など「生活再建」こそ経済再建の道です。
軍拡、国家主義的な方向を強め、増税、弱者切捨ての「自公保」政治に対する対抗軸、それは、平和憲法のもと、「公正と平等、連帯と共生」の社会をめざす社民党です。明るい未来を切り開くため、社民党に一票を投じていただきますよう、心からお願い致します。