1999年4月27日

党声明

新ガイドライン関連法案の衆議院通過について

社会民主党

1.本日、わが党などの強い反対を押し切って採決が強行され、新ガイドライン関連法案が衆議院を通過した。数多くの問題点を残しながら十分に審議を尽くすことなく、また慎重審議を求める国民世論を無視して、総理の訪米前に衆議院を通過させるという党利党略によって採決を強行したことは、まさに議会制民主主義を踏みにじる暴拳というほかない。わが党は満身の怒りを込めて抗議する。

2.関連法案が、現行安保条約を逸脱し、憲法に違反して国民を戦争協力に駆り立てるものであることはつとにわが党が指摘してきたところである。また、自治体や民間に対する協力内容を白紙に近い形で政令にゆだねるなど、到底議会が責任を持てる法律とは言い難く、国会の機能と責任が問われる問題だといわなければならない。とくに、自民党、自由党、公明党の合意による修正案は、公然と集団的自衛権の行使に道を開くものであり、法案のさらなる改悪、後退以外の何物でもない。

3.今後法案審議の舞台は、参議院に移ることになる。わが党は、この法案の持つ本質や問題点を国民の前に明らかにするよう最大限の努力を払うとともに、国民世論を喚起して、院内外の力を合わせて廃案に追い込むため全力をあげる決意である。