2000年3月16日

山口敏夫元労働大臣の実刑判決を政治刷新の礎に(談話)

社会民主党    
幹事長 渕上貞雄

1.本日、旧束京協和・旧安全の2信用組合の乱脈融資事件で、背任、業務上横領、詐欺、議院証言法違反(偽証)の4罪に問われた山口敏夫元労働大臣に対し、東京地方裁判所は懲役4年の実刑判決を言い渡した。国会議員として言語道断の行為を行いながら、「親族や秘書が勝手にやったこと」と、議員辞職もせず、全く反省の色のない山口被告に対する実刑判決は当然である。

2.最近も自民党議員の元秘書らが脱税コンサルタントから多額の仲介料を受け取っていたことが発覚したばかりであり、問題は、この事件の後も、政界に金を巡るスキャンダルが後を絶たないことである。その背景には、保守政治家に根強い、政治で金儲けしようという風潮や、国会議員の地位を特定の者の利益確保の手段としようという体質があるのではないか。

3.山口実刑判決を契機に、二度と金を巡るスキャンダルが起きないようにしなければならない。社会民主党は、あっせん利得行為の禁止のための国会議員地位利用収賄罪法の早期実現をはじめ、政治倫理の確立に全力で取り組む。