山本譲司衆議院議員の議員辞職表明について(談話)

2000年9月7日    
社会民主党幹事長 渕上貞雄

  1. 元政策秘書の給与を流用したとして詐欺容疑で逮捕された山本譲司衆議院議員が、本日、議員辞職を表明した。秘書給与の流用は、つい二年前の中島洋次郎元防衛政務次官の詐欺事件でも厳しく指弾されている極めて悪質な行為である。山本議員の辞職表明は、当然であり、遅きに失した感も否めない。

  2. 山本議員をめぐっては、口封じの工作や別の秘書の給与や文書通信交通費の流用、秘書への責任転嫁など、詐欺容疑の他にも、様々な疑惑がもたれている。クリーンを旨とするのであれば、司直の手による解明を待つことなく、自ら国民の疑問に答えてほしい。

  3. 政治と金の関係が厳しく問われているときに、政策秘書制度が資金調達の手段として悪用されたことは極めて残念である。国民の信頼を取り戻すためにも、山本議員だけの問題とするのではなく、全党が共通の課題として、国会の立法機能や政策立案能力の強化に向け、秘書の雇用・労働条件の改善や政策秘書のあり方等の検討について取り組むべきである。社民党は、国民の政治に対する信頼回復のために全力で取り組む。