1999年4月26日

第14回統一自治体選挙結果について(談話)

社会民主党  
幹事長 渕上貞雄

1、昨25日の投票をもって第14回統一自治体選挙が終了した。厳しい情勢の中でわが党の公認、推薦候補は全国各地で大いに善戦健闘した。今回の選挙は、わが党にとって支持基盤の変化など、党を取り巻く環境が大きく変わる中での闘いであり、地域における党の再生、再建に向けて新たな出発を期した闘いであった。女性候補の進出や市民運動との連携など、今後の党再建に向けて一定の基盤作りはなし得たものと考える。

2、今回の選挙は、深刻な不況が続く中で、生活がおびやかされ、福祉や雇用など将来への不安が高まり、地方財政も圧迫されて今後の地方自治のあり方がとわれる選拳であったが、政党間の争点は必ずしも明確にはならなかった。わが党は、「参加、分権、自治」を掲げて、市民参加による地方自治の確立を訴えるとともに、新ガイドラインによって自治体や民間に協カが強要され、生活の中から憲法が危うくされていることなど、「平和と福祉」を最大の争点として闘った。わが党の主張は平和や福祉の危機を真剣に受け止める多くの市民の共感を得る事ができたものと思う。

3、今回の選拳では、無所属候補が数多く当選したことや、女性候補の進出が著しいことが特徴であり、有権者の間には依然として政党や政治家に対する不信感が根強いことを物語っている。わが党は、選挙に表れた民意を真撃に受け止め、今後、政党が地方政治において果たすべき役割やあり方について党外の人々も含め、真剣に議論していかなければならない。

4、わが党は、今回の選挙において党に寄せられた有権者の声を地方政治に活かすよう努カするとともに、市民、住民に開かれた党として引き続き党再建に全力をあげ、来るべき総選挙に向けて、その準備体制作りに早急に取り組む決意である。