社会新報

【1月10日の福島党首会見】能登震災対策に全力~避難所の質はスフィア基準を満たして~志賀原発の再稼働はありえない

 

 社民党の福島みずほ党首は1月10 日、参院議員会館での会見を行ない、能登半島地震について語った。

 会見冒頭、福島党首は能登半島地震で亡くなられた202人に心より哀悼の意を表し、被災した全ての人々へのお見舞いの言葉を述べた。また、現地で活動する政府職員、自治体の職員消防警察、自衛隊、NGO等に感謝の意を表した。

 社民党の対応として、福島党首は「全国連合としても、石川県連としても、対策本部を立ち上げている」と報告。石川県連からの情報収集、各省庁との行政交渉なども行なっていると説明した。社民党の提言として、避難所の状況について「スフィア基準(人道憲章と人道対応に関する国際的な最低基準)を満たしたものにしてほしい」「体育館の床はものすごく硬く布団を敷いても硬くて寝苦しい。ダンボールベッドを配置してほしい」「トイレは男性と女性は1対3で女性の方を手厚くしないとトイレの問題は解決しない」などを求めた。また、避難者たちの声として「生理用品が足りないとか、仮設トイレは和式だと膝が悪い人にはつらいので、洋式にできないかとの要望があった」と語った。女性の視点から、「男女別の更衣室がある、安全なトイレが設置されている女性専用スペースがある、ある男女一緒に行なう防犯体制があるなど、内閣府防災復興ガイドラインを徹底してほしい」と求めた。

 福島党首は福岡県での台風被災者支援の事例から「産婦人科医院を解放して災害母子避難センターをつくり、ボランティアもそこに泊まれるようにした」と、女性たちの性暴力被害を未然に防ぐことの必要性を強調した。

 志賀原発(石川県志賀町)についても、福島党首は「主力電源がまさに喪失をし、燃料プールからも水があふれた。志賀原発の地震対策も本当に 根本からやり直さないといけない」として、同原発の再稼働を急ぐ政府や財界にくぎを刺した。