社民党の福島みずほ党首は6月12日、参院議員会館で会見し、政治資金規正法の改正案などの参院で審議中の法案や鹿児島県警によるメディア弾圧について語った。
政治資金規正法の改正案について、福島党首は「企業団体献金の禁止、政治資金パーティーの禁止をしない限り意味がない」と批判した。
日本維新の会が自民党案を批判していることについても、「維新も衆議院では、与党案に賛成して参院に送ってきたではないか。批判するくらいならば、そもそも衆議院の段階で賛成しないでほしい」「自民党と同じ穴のムジナ」と、ポーズだけの矛盾を指摘した。
後半国会について、福島党首は「まだ会期末まで時間があるし、会期を延長して、とことん政治とカネについて、議論することも可能だ。社民党は企業団体献金の禁止と政治資金パーティー の禁止を何としてもやりたい。最後の最後まで頑張る」と意気込んだ。
参院で審議されている他の法案では、入管法改正案での永住権を剥奪する新たな条項について、福島党首は「政府は『悪質なケースのみを対象』としているが、ガイドラインにすぎず、後でいくらでも変えられる」と濫用を懸念。地方自治体法改正案での自治体への国の新たな指示権についても、「地方自治体へのヒアリングを行なっていない。入管法改正にも共通するが当事者の声を聞かないのが、自民党政治だ」と厳しく批判した。
警察署内での女性トイレ盗撮を鹿児島県警が隠蔽した疑惑を取材していたニュースサイト運営者の中願寺純則さんの自宅を同県警が家宅捜索し、内部告発者に関する証拠を押収したとの報道について、福島党首は「メディアの報道する自由、知る権利を脅かし、極めて問題」と同県警を批判。「報道の自由が保障される社会であるべき」と強調した。