(社会新報10月10日号2面より)
国連未来サミット(9月22、23日)に合わせ、同月14日から29日にかけ、「気候アクションウイーク」として、気候危機(=温暖化)対策を求める若者たちがさまざまなイベントを日本全国で行なった。
呼びかけたのは、「ワタシのミライ」。複数の環境NGOや若者たちが主体となっているネットワークだ。再生可能エネルギーへの転換や省エネ、持続可能な社会の実現を求め、関東や関西、中部や四国、沖縄等でイベントが開催されたほか、落合恵子さんや鎌田慧さんらが呼びかける「さようなら原発全国集会」も、原発では気候危機は止められないとして「気候アクションウイーク」に連帯した。
キャンペーン最終日の29日、関東では神奈川県横浜市と東京都世田谷区でイベントが行なわれた。
横浜市では「FRIDAYS FOR FUTURE YOKOHAMA」の主催で、気候危機と生物多様性をテーマとした映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』が上映され、街頭の人々にアピールする気候マーチも行なわれた。
同団体の大学生の坂本光さん(20)は、「気候危機への対策を求めていく中で、怒りだけでなく、好きなものを守りたいという気持ちを持って活動したい」と呼びかけ、高校生の江澤哲哉さんも「若い世代は未来に不安を抱えている。世界全体が危機的な状況だ」と語った。
世田谷区では、下北沢駅近くの商業・文化施設「ボーナストラック」で、「地球のため わたしのため」と題し、野菜や書籍などのマルシェ(青空市)、トークや気候危機に関する展示などが行なわれた。主催・運営の「ワタシのミライ」は、「『地球と共にある暮し』は我慢することではなく豊かな喜びにあふれていることを伝えたい」との趣旨で同イベントを開催したとのことで、たまたま通りがかった人々も多く参加し、700部用意していたリーフレットはすぐになくなったという。