お知らせ

政治資金収支報告書等の公表に当たって

 

   2023年11月24日 

 

           政治資金収支報告書等の公表に当たって

 

                          社会民主党総務企画局長 中島 修

                         

1.わが党の政治資金収支状況

 

  2022年の社会民主党の政治資金の概要について報告します。

  収入は、本年収入額が5億783万円、前年からの繰越額が10億4,997万円で、総額15億5,780万円となりました。支出は、本年支出総額が5億8,318万円で、翌年への繰越金が9億7,462万円となりました。

対前年比では、本年収入額は4,326万円の減です。2022年の総支出総額は1億5,579万円減となっています。2023年への繰越額は7,535万円減となりました。

  収入の内訳ですが、党費が5,975万円、機関紙「社会新報」を主とする事業収入が1億3,316万円、支部からの収入が313万円、政党交付金を主とするその他の収入が2億9,593万円となっており、その他に寄附金収入が1,584万円あります。政党交付金は2億7111万円で、本年収入額に占める割合は53.3%となっています。

  2022年も積極的にカンパ活動に取り組んだこともあり、昨年に引き続き多くの方が応援カンパを寄せてくださり、寄附金収入は725万円増となりました。こうした期待にしっかり応えていかなければなりません。

  支出の内訳ですが、経常経費の人件費が7,971万円、光熱水費が64万円、事務所費が2,052万円などで1億210万円となり、政治活動費は、寄附・交付金が2億2,434万円、機関紙誌の発行その他の事業費が9,175万円、選挙関係費の1億2,862万円、組織活動費の2,637万円、調査研究費の141万円、その他の経費の206万円で、4億8,108万円となりました。

  人件費が減少したのは、9名の退職者がいたためです。

  年々収入が減少し深刻な問題となっております。政党交付金の減額、社会新報の部数減少による事業収入の減少、党員数の減少による党費収入の減少が原因としてあげられます。

 

 

2.政党交付金の使途状況

 

(1)全国連合および都道府県連合の合計の使途状況

 2022年の全国連合、都道府県連合の合計の状況について報告します。

 2021年の政党基金の残高は1億5,738万円で2022年の国からの交付金2億7,111万円を加え、収入額は4億2,849万円でした。支出額は全国連合、県連合を合わせて5億974万円となっています。政党交付金の国からの交付額を年別に比較すると、2020年は1,255万円の減、2021年は5,306万円の減、2022年は3,858円の減で国政選挙を経るたびに減っています。選挙資金を政党交付金に頼る傾向が続いていることから、2024年の衆議院選挙資金と財政の確保は重要な課題です。

 主な支出の内訳は、人件費が308万円増の9,140万円、事務所費が3,497万円、選挙関係費は1億1,081万円と大きくなりました。機関紙誌の発行その他の事業費については368万円減の5,341万円となっています。この結果、政党交付金の2023年への繰越額は、6,769万円減の1億1,532万円となり、この資金が衆議院選挙準備の基盤となります。

 

 

(2)全国連合の使途状況

 

  次に全国連合の使途状況について報告します。

  収入は、2022年度の国からの交付額2億7,111万円に前年末の基金残高1億5,738万円を加えた4億2,849万円です。

  支出は、前年より8,911万円減の3億2,893万円となりました。大きく占めているのは支部政党交付金が支出全体の51.9%と、選挙関係費は支出全体の12,3%を占めています。経常経費の6,938万円は、主に人件費となります。なお、機関紙誌の発行その他の事業費は139万円減の4,214万円でした。

  2022年末の基金残高は、9,956万円で、前年より5,781万円減りました。

 

 

3.党財政について

 

  社民党の政治資金収支状況と政党交付金の使途状況はここまで述べた通りで、財政はとても厳しい状況にあります。政党交付金は、2020年に比べて9,165万円の減、また2021年に比べて3,858万円の減となっています。政党交付金はわが党の収入のかなりの割合を占めるだけに、今後収入を増やすための努力が必要となります。

来年には衆議院総選挙があることも予想され、2年後には参議院選挙があります。

選挙資金は政党交付金に頼る傾向が続いていることから、選挙闘争資金の確保が財政運営の最大の課題です。機関紙誌拡大・党員拡大運動とあわせて経費の削減に努めるとともに、自前の財政づくりも進めていかなければなりません。地域に密着した運動を通して党への支持を広げ、自治体や国政で議席増を目指していきます。

 

 

4.政治資金について

 

 政治とカネをめぐる不祥事が相変わらず起きています。

  東京・江東区長選挙をめぐっては選挙期間中の違法な有料ネット広告の捜査に続いて、当選した木村弥生区長(その後辞職)を支援した柿沢未途法務副大臣(同上)が複数の区議に現金を配布していた買収疑惑が浮上しました。

  このほかにも自民党の各派閥の政治団体が開いた政治資金パーティーの収入を政治資金報告書に過小記載した疑いが浮上するなど、国民の政治不信をさらに高めることになっていることは極めて遺憾です。

  社民党は政党助成制度の透明性を高めながら、収支の状況を明らかにすることの徹底を含め、クリーンな政治を実現することが極めて重要な課題になっていると認識しています。

 

以上