社会新報

前回を上回る102万票獲得-参院選へ展望を切り開く  福島党首が会見で新垣・米山両氏の当選を喜び、憲法改悪阻止へ決意を表明-

(社会新報2021年11月10日号2面より)

 

社民党の福島みずほ党首は衆院選の開票作業が進む10月31日の夜、党全国連合で服部良一幹事長と共に記者会見した。衆院沖縄2区で社民党新人の新垣邦男さんが当選を果たし、引退した照屋寛徳前衆院議員に続き社民党唯一の衆院議席を守り抜いたことに関し、「新生社民党となって初めて迎えた総選挙で、党公認で当選することができて本当によかった」と胸をなで下ろした。党首は「この議席は、平和の1議席であり、普天間基地のある場所での1議席だ。これで沖縄の問題に党として果敢に取り組んでいく」と力を込めた。

また、県知事経験者らの争いとなった新潟5区で米山隆一さんが初当選したことについて、「社民党が推薦し全力で応援した。非常にうれしい」と安堵(あんど)の表情で語った。

福島党首は、野党共闘の進展について「今回、野党共闘が進み、大きな力になった。社民党も生存のための政権交代を訴え、成果は出た」と強調した。

一方、日本維新の会が3倍以上に議席を増やすことに関し「国会の中で憲法改悪の議論や発議に向けた動きが急激に強まる可能性もある」と懸念を表明し、「国会の中でそれをさせないために、それこそ野党共闘を含め社民党は頑張っていきたい」と表明した。

翌日の会見で、社民党の比例票・率が2017年の前回総選挙結果を上回る約102万票(1.77%)を獲得したことに関し、憲法改悪阻止と参院選での政党要件死守への決意を力強く語った。

 

↑開票が進むなか沖縄2区の当選が出た直後に記者会見する福島党首と服部幹事長(10月31日、夜10時40分過ぎ、党全国連合)。

 

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