社会新報

沖縄2区・新垣さんが社民党の議席を死守-日米地位協定の全面改定や辺野古新基地建設の阻止へ全力-

(社会新報2021年11月10日号1面より)

 

衆議院沖縄2区から社民党公認の新人として出馬した新垣邦男・前北中城村長(65)が党唯一の議席を守り抜いた。玉城デニー県政を支える「オール沖縄」の勢力として、自民党前職との事実上の一騎打ちを見事に制した。

10月31日午後11時20分、当確の一報がマスコミに流れると、支援者から大きな拍手と歓声が上がった。さわやかな笑顔を浮かべた新垣さんは、見守っていた前任の照屋寛徳さんとグー・タッチを交わし、勝利の喜びを分かち合った。

新垣さんは、「プレッシャーは確かにあった。当初は本当に議席を守れるか心配だった」と振り返りつつ、「しかし、この議席を自公政権に渡すと沖縄問題は解消されたと思われる。国政で米軍基地の負担軽減やその基地から派生する環境問題を訴えたい」と力を込めて抱負を語った。

選挙戦では4期16年務めた前北中城村長時代の実績を強調した。照屋さんの意思を引き継ぎ、不平等な日米地位協定の全面改定や名護市辺野古の米軍新基地建設の阻止、米軍による地下水の有機フッ素化合物PFOS・PFOA汚染問題の解決などを掲げた。経済対策では消費税率の3年間ゼロも訴えた。

国会議員として新たな一歩を踏み出す新垣さんに、照屋さんは「これから、県民の先頭に立って頑張っていただきたい」と熱いエールを送った。新垣さんは「国政で頑張り抜く」と応えた。

 
↑当確の一報が流れた瞬間。拍手する新垣さん。
 
↑喜び合う支援者たち。前列中央の新垣さんの右が照屋さん。
 
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