社会新報

永住資格取消条項を許さない~民団集会で党首と副党首訴え

ヘイト投稿で提訴したことを報告し、入管法改正案の廃案を求める大椿副党首(中央)。その右が福島党首。(6月6日、参院議員会館前)

 

(社会新報6月20日号2面)

 

 6月6日、参院議員会館前で在日本大韓民国民団主催の入管法改正案(14日の参院本会議で成立)に反対する「永住資格取消条項の削除を求める緊急集会」が開催され、福島みずほ党首と大椿ゆうこ副党首がそれぞれあいさつに立った。
 福島党首は「この法案で問題なのは永住資格が簡単に取り消せることだ。当事者の皆さんにヒアリングもせず、どさくさに紛れてこの条項を入れたのは許せない。法相は『悪いようにはしません』と言うが、そういう人こそ一番悪い。皆さんの生殺与奪(せいさつよだつ)の権を法務省に与えてはならない。廃案に追い込むまで社民党は全力を尽くす」と訴えた。
 続いて、大椿副党首が「本日、大王製紙元会長の井川意高氏を東京地裁に提訴した。X(旧ツイッター)に『まずはお前の永住資格を取り消したいわ』と投稿したからだ。井川氏は私をさげすむために投稿をしたのだろうが、そのため『お前は在日だろう』と排外主義を利用したことに猛烈な怒りを感じる。今回の法案とつながっている」と語り、入管法改正案がヘイト投稿の差別扇動に連動していると指摘し、廃案に追い込む決意を語った。
 (同法案は14日の参院本会議で可決・成立したことは誠に遺憾なことであり、社民党として厳しく抗議する)。