社会新報

火山観測の強化を~桜島対策協が要望

桜島対策協の代表が福島党首(中央)に要望書を手渡した(10月12日)。

 

(社会新報10月26日号2面より)

 全国的に火山活動が活発化しているが、世界有数の活火山である鹿児島県の桜島では今年6月に大きな噴石が34年ぶりに火口から3㌔を超えて民家まで150㍍付近に落下した。7月にも爆発的噴火が発生し、噴火警戒レベルは5に引き上げられた。
 こうした状況を受け、鹿児島市議会をはじめ4つの市議会で構成する桜島火山活動対策議会協議会の代表が12日、対策の強化を求めて福島みずほ党首(参院議員)に要望書を手渡した。
 要望は、▽火山観測の強化など降灰対策▽指針策定や避難体制の構築などの大規模噴火対策  を強く求めている。
 鹿児島市議会で特別委員会の委員長を務める大森忍議員(社民党)は、牛など家畜の避難への支援を特に求めた。
 これに対して福島党首は、「噴火の被害の甚大さは理解している。いま手を打たないと大変なことになると思う。要望の実現に努力したい」と述べた。