社会新報

【10月11日の福島党首会見】世論の力で埼玉県議会「留守番禁止条例案」が取り下げに~イスラエルとパレスチナはオスロ合意の原点に戻って即時停戦を!

記者会見に臨む福島党首(10月11日、参院議員会館)

 

社民党の福島みずほ党首は、10月11日、参院議員会館での会見で、猛反発で取り下げられた「留守番禁止条例」(埼玉県)などについて発言した。

 

埼玉県議会で自民党議員団が提出した虐待禁止条例の「改正」案は、子どもだけの留守番や外出などを「虐待」と見なす内容で、今月13日の本会議で可決、成立する見通しだったが、世論の反発を受け、10日に取り下げられた。同条例案について福島党首も「取り下げられて本当に良かった」と言及。「『留守番禁止条例』とも言われていたが、ちょっとゴミを出しに行く時に、子どもだけを家の中にいさせるのも問題、子どもだけの登下校も、子どもだけで公園などで遊ぶのも虐待と、あり得ないものだった。現実の生活と子育てのリアリティとかけ離れた全くの机上の空論で、こんなことやったら本当に大変なことになる。社民党は8日に急きょ、この条例案についてインターネット番組で取り上げたが、こんな条例が通れば、仕事を辞めなくてはならないとの意見が寄せられた。仕事を辞めて誰が生活費の面倒見てくれるのか」などと条例案の非現実的な内容を批判した。

同条例案が取り下げられたことについては、「みんなの声が集まれば政治は変わるという見本だと思う」と人々が声を上げたことを賞賛した。また、「なぜ、こんな案が出てきたのか。女は家にいるべきだというようなバックラッシュから出てきたとすれば本当に問題だと思う」と、条例案が出された経緯に疑問を呈した。

 

福島党首は、長崎県での衆院補欠選で末次精一氏(立憲)、徳島・高知県の参院補欠選で広田一さん(無)を全力で応援すると表明した。

 

イスラエル・パレスチナ情勢についても、福島党首は「映像を見ているだけでも現地は凄まじい状況とわかる」と懸念を表明。「今だけのことではなくずっと続いてきた紛争ではあるが、今回はこれまでとは違うレベルの酷い状況だと思う」「(中東和平の)オスロ合意から30年経つにもかかわらず、紛争が続いている。何とか話合いで解決できないのかと願っている」「社民党としても停戦を求めていきたい」と話した。