社会新報

【4月5日の福島党首会見】坂本龍一さんの遺志を継ぐ~脱原発・安保法制反対…~

在りし日の坂本龍一さん。2012年7月12日、東京・代々木公園で開かれた「さようなら原発1000万人集会」で脱原発を熱く訴える坂本さん。集会に過去最大の17万人が集まった。
直腸がんなどで闘病を続けていた坂本さんは今年3月28日、死去。71歳だった。

 

(社会新報4月12日号3面より)

 

 社民党の福島みずほ党首は4月5日、参院議員会館で定例会見を行ない、先月28日に亡くなった音楽家の坂本龍一さんや統一自治体選について語った。
 福島党首は「あまりにも早く亡くなられた」と世界的な音楽家の坂本さんへの哀悼の意を表した。
 「福島第1原発事故以降、さまざまな集会やイベントで、坂本さんのご発言を直接聞いてきた。安保法制に反対し、最近は明治神宮外苑再開発で樹木を伐採するべきでないと訴えていた。核兵器禁止条約の批准を日本政府に求める呼びかけにも参加され、自然体かつ筋金入りの坂本さんのご発言は本当に心強かった」と、環境・平和問題でも貢献の大きかった坂本さんをたたえ、遺志を継いで闘う決意を表明した。
 福島党首は、吉田忠智前参院議員の参院大分選挙区補欠選の出馬に伴う、大椿ゆうこ副党首の繰り上げ当選は「7日になる予定」と述べ、「これでパワーアップして、衆院選、参院選で議席を増やしたい」と意気込んだ。

統一自治体選で全員の当選を

   また、福島党首は、統一自治体選や大分での補欠選の応援で各地を飛び回っていることを報告。「国会の合間を縫っての応援であるが、先週末は、大阪、広島、福岡、大分、今週月曜日は新潟に駆けつけた。社民党には素晴らしい候補者がそろっている。全員当選を目指して頑張る」と述べた。
 福島党首は、「以前よりも、はるかに地方自治体の役割が大きくなっている」と統一自治体選の重要性を訴えた。「なかなか政府が福祉や教育で支援策を進めない中で、給食無償化を進める自治体、障がい者政策、子どもの医療費の控除・補助をしたり、公共事業を受注する人々の賃金を上げるなどの自治体が出てきている。新潟県議会が柏崎刈羽原発の再稼働の決定権があるから、自治体の議会が本当に重要だ。米軍基地、自衛隊基地の問題などでも、自治体議会は大きな役割がある。ブレない社民党の議員がいることで、民主主義が活性化する」と強調した。

 

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