社会新報

福島みずほ×宇都宮けんじ~板橋で「国葬」をとことん語る

 

 板橋の未来を考える連続講座PARTⅠ「“国葬”をとことん語ろう!」が9月14日、「五十嵐やす子と未来へ」/社民党板橋総支部の共催で開かれた。福島みずほ党首と宇都宮けんじ弁護士がゲスト、司会は板橋総支部代表の五十嵐やす子区議。

 はじめに福島党首が発言。安倍国葬の最大の問題点は、1947年の日本国憲法施行に伴う国葬令廃止によって、国葬そのものの法的根拠がなくなっていることだとし、その憲法違反の儀式に16億円を超える税金を乱費する暴挙は到底許されないとキッパリ。岸田首相が国葬強行の理由の一つに掲げる安倍元首相の「功績」なるものも、戦争法、秘密保護法、共謀罪など、違憲の法律づくりや、森友、加計、桜を見る会に象徴される国政私物化に埋め尽くされた、国民にとっての「悪夢の8年間」だったと切り捨てた。

 これを受けて宇都宮弁護士は、安倍国葬の違憲性について、憲法14条「法の下での平等」、憲法19条「思想・良心の自由」、憲法83条「財政民主主義の規定」を侵すものだと具体的に指摘。だからこそ各地の弁護士会も相次ぎ反対を表明しているが、それ以上に半旗掲揚・黙とうなど、弔意の強制が行なわれることのないよう、地域・自治体レベルでの監視が重要と語った。

 旧統一教会と自民党との関係も話題となる中、五十嵐区議が下村元文科相ら板橋の自民党と統一教会系団体とのゆ着の実態を報告。区政や地域のボランティア活動に影響が及びかねないことに警鐘を鳴らした。ズームと合わせ約100人が参加した集会は、安倍国葬を通じて民主主義とは何かを考える意義深い場となった。