声明・談話

【談話】米軍CV22オスプレイ屋久島沖墜落事故をうけて

2023年12月1日

社会民主党

幹事長 服部 良一

 

  1. 11月29日の午後2時40分頃、在日米軍輸送機CV22オスプレイが屋久島の東約1キロの海上に墜落した。乗組員8名のうち1名が死亡し、7名が行方不明であり、現在懸命の捜索がなされている。オスプレイは東京都の米軍横田基地所属で30日は山口県の岩国基地から沖縄県の嘉手納基地へ向かう途中で墜落した。
  2. 起こるべくして起きた惨事である。オスプレイは開発段階から安全性が疑われており、国内外にて事故が多発していた。米軍はこれまでの事故を「ヒューマンエラー(運転操作ミス)」としか説明してなかったが、昨年6月のカリフォルニアでの墜落事故で初めて「クラッチの不具合」と構造的欠陥を認めた。また機体の軟着陸を可能とするオートローテーション機能の欠如は当初より指摘されていた。今回の事故ではエンジントラブルも指摘されているが、過去防衛省は「片方のエンジンが止まっても飛行可能」と説明していた。徹底した事故究明は当然であるが、米軍・防衛省ともその内容を隠さずごまかさず丁寧に説明をするべきである。
  3. 事故を受け29日には沖縄県が米軍に対してオスプレイの飛行停止を要請した。また30日には、日本政府が米軍に対して日本国内に配備されているオスプレイの安全性が確認されるまで飛行停止を要請した。さらに、陸上自衛隊が所有しているオスプレイは飛行訓練を当面停止した。しかしながら、事故を起こした米軍は沖縄県や日本政府の要請を無視し、30日も米軍普天間基地周辺でオスプレイを飛行していたことが確認されている。米軍の無神経で傲慢な態度には開いた口が塞がらない。人命軽視は甚だしい限りだ。
  4. 現在オスプレイは日本国内では、在日米軍は横田基地に4機、普天間基地に24機配備されており、陸上自衛隊が14機所有している。今後佐賀空港へ配備を計画している。社民党はもとより日本国内へのオスプレイ配備を反対しているが、今回の事故を受け日本国内のオスプレイ配備計画を白紙にするべきだ。そして、日本国内からすべてのオスプレイを撤去していかなければならない。

     社民党は12月4日全国連合と沖縄県連が直接防衛省に出向き、抗議申し入れを行う。オスプレイの飛行・配備へ反対する国民・市民の皆さまと連帯し力を尽くして闘っていく。

 

以上