(社会新報2022年8月17日号2面より)
社民党は7月26日、参院選の先頭で候補者として戦った12人のうち11人が参加する懇談会を開いた(うち2人はオンライン参加)。
冒頭、福島みずほ党首(参院議員)は候補者の奮闘に敬意を表した上で、「社民党への支持をさらに広げていきたい」と決意を表明。また問題となっている政治と旧統一教会の関連について「日本の政治がゆがめられてきたのではないか。一部の政治家の居直りを許さない」と述べた。
参加者は猛暑の中の選挙戦を振り返り、「大きな手応えがあった」と報告があった。
「大先輩が全体を引っ張ってくれた。個々面接や親書の取り組みもこれまでになく活発で、緻密だった。ブロックとして得票率3%以上を設定し、達成した」「戦争を知らない若い人が政治を動かしていることや新型コロナに政府が何の対応もしていないことに腹が立ち、立候補した。SNSを通じて訴え、反響があった」
なお、候補者懇談会の後に参院沖縄選挙区で当選した伊波洋一参院議員らがあいさつに訪れた。
翌27日には、ブロック事務局長・選対委員合同会議をオンラインで開いた。
あいさつした福島党首は今回の参院選の結果について、「何か一つ欠けても政党要件を維持するという今回の結果は出せなかった。どっこい社民党は残った。今後も頑張っていこう」と述べた。
渡辺英明選対委員長代行(組織団体局長)からの提起を受け、各ブロックの代表が取り組みの特徴などについて報告した。
いずれも党の存続に向けて党員や支持者のこれまでにない奮闘ぶりが明らかにされた。
「個々面接を2000件達成した議員や、初めて標旗行動に取り組んだ県連もあった」「独自にCDを作成し、活用した。日常的な活動の大切さをあらためて実感した」「支部協議会として数値目標を決め、努力した。どん底の人たちに何を訴えるかという努力が弱かったのではないか。『社民党をなくしてはならない』の声は強かった」
党全国連合は候補者懇談会と合同会議で出された意見などを踏まえながら参院選の総括案をとりまとめ、9月中旬に予定している全国幹事長会議で集約していくことにしている。
↑候補者懇談会の模様(7月26日)。
↑右から高良鉄美参院議員、福島党首、伊波洋一参院議員、服部良一幹事長、宮城一郎さん(同日)。
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