2023年4月24日
第20回統一自治体選挙後半戦ならびに衆参補欠選挙の結果について(談話)
社会民主党全国連合幹事長 服部良一
- 昨日投開票が行われた第20回統一自治体選挙後半戦と、衆参5つの補選の開票がすべて完了した。社民党は一般市区議選で公認・推薦83名、町村議選で19名、市区長選では2区4市で推薦・支持の候補者を立て、全員当選をめざして闘った。その結果、市区議選で公認・推薦66名、町村議会で18名、市長選で3名の当選を勝ちとった。
前半戦も含め、わが党の公認・推薦候補のがんばりに敬意を表するとともに、応援して頂いた有権者の皆さまに心より感謝とお礼を申し上げたい。 - 立憲民主党への合流・離党問題で候補者が減少する中での厳しい選挙であったにも関わらず、改選議席から数名の減少にとどまると同時に、福岡県での13名全員当選を始め、長野・長崎県では各5名、北海道では4人の公認・推薦全員当選、新潟も4名当選を達成、新人の公認候補では11名を擁立し5名が当選するなど、奮闘ぶりが目立った。また女性の候補者擁立は市区議選公認で38%に達した。元社民党衆院議員の保坂展人世田谷区長も自民と維新が推薦する候補者を破り4選目の堂々たる勝利を収めた。一方で空白選挙区の解消や後継議員を当選させることができなかったことなど反省点も散見される。また統一自治体選挙総体として、無投票当選の増加や戦後最低の投票率などは地方自治の危機と言っても過言ではない。女性当選者の割合も低いままである。2011年東日本大震災の影響で統一選から延期となった東北3県の自治体選挙での議席増に向けて引き続き奮闘していく。
- 岸田政権への中間評価でもあり今後の解散戦略に大きな影響を与えると注目された衆参5つの補欠選挙は、与党の4勝1敗となった。しかしその内容たるや「薄氷の勝利」と言わるように、保守地盤での敗北(和歌山1区)や接戦(山口2区)、野党候補の乱立に助けられる(千葉5区)など政権与党への不満のマグマが溜まっている兆候もある。
G7サミット後の解散総選挙の行方もまだ不透明ではあるが、衆院選への対応を急がなければならない。参院大分補選は、野党共闘で臨んだが僅差で惜敗した。社民党はじめ立憲野党が岸田政権批判の受け皿、選択肢となるよう態勢の再構築が急がれる。
おさまらない物価高、広がる格差貧困、軍拡大増税と戦争国家への道を許さず、社民党は今後とも全力で奮闘して行く決意である。