(社会新報5月17日号2面トップ)
憲法施行76周年を迎えた3日の午前、国際展示場駅前広場で、社会民主党、新社会党、共同テーブルの合同街宣が行なわれ、憲法大集会に向かう参加者に訴えた。司会を東京・多摩市議の伊地智恭子さんが務め、街宣行動に両党の党員ら100人が参加した。
社民党の福島みずほ党首は、「憲法をもっともっと使っていく、活用していく。今日、そんなことを確認していきたい」と訴えた。そして、党首は衆参の憲法審査会の現状について「国会では憲法審査会で憲法改悪の議論が行なわれている。おかしいですよ。憲法尊重擁護義務を持つ国会議員がなぜ改憲の議論ばかりやるのか」と厳しく批判した。
新社会党の岡﨑宏美委員長は「もし日本の領土が侵害されたらとあおる人たちがいる。でも、世界には軍備を一つも持たなくても平和で生きている国がある。米国でも中国でもロシアでもない。平和憲法を持つ私たちの国としてきちんと言っていこう」と強調した。
「共同テーブル」の発起人代表で評論家の佐高信さんは「中村哲さんは歩く日本国憲法と言われた。銃弾が飛び交う中で井戸を掘り砂漠を緑化してアフガニスタンの多くの人々の命を救った。一方、岸田首相は改憲に踏み出そうとしている。岸田文雄ではなく『岸田晋三』と呼びたい。中村哲さんか、『岸田晋三』か、いずれの道を歩むのかが今問われている。私たちは中村さんの道を行く」と力を込めた。
また、落語家の古今亭菊千代さんは、戦前の国策落語を猛省し、官製ワーキングプア研究会理事長の白石孝さんは政府の少子化対策を批判した。
新社会党公認の東京・北区議の福田光一さんは「新社会党と社民党の共同の闘いをもっともっと大きくする」、社民党公認新人で埼玉・鴻巣市議選に当選した西尾綾子さんは「地方から憲法と命と暮らしを守っていく」と決意を表明した。
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