社会新報

国労大会で福島党首が連帯あいさつ~労働条件の向上や安全・安定輸送の確立を

国労大会で来賓あいさつをする福島党首(7月27日、東京・新橋の交通ビル)。

 

(社会新報8月16日号2面より)

 

 国鉄労働組合(松川聡委員長)は7月27、28の両日、東京・新橋の交通ビルで第92回定期全国大会を開催した。冒頭、2月に死去した元国労弁護団常任幹事の宮里邦雄弁護士の冥福を祈り、黙とうを捧げた。
 大会では、組合員の切実な声を受け止め、労働条件の向上や安全・安定輸送の確立、JR北海道・四国・貨物会社に対する持続可能な支援策の確立とJR九州の安定経営に向けた助成策の継続、自然災害からの鉄道復旧や地方交通線の維持・活性化などの課題に、引き続き全力で取り組む方針を決定した。
 大会初日、社民党の福島みずほ党首が連帯あいさつ。「先の国会で軍拡2法の防衛財源確保法と軍需産業支援法が成立した。後者は経営的に困難な軍需産業を国有化できるという法律。政府は国鉄を分割民営化し、郵政を民営化し、水道の民営化法も成立させておいて、なぜ軍需産業の国有化なのか」と軍拡政策を厳しく批判した。なお、松川委員長ら国労の3役は再任された。