社会新報

【8月7日の福島党首会見】自民党の改憲作業部会新設を厳しく批判~核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加を

 

 社民党の福島みずほ党首は8月7日、参院議員会館での会見で、岸田政権の改憲の動きや、反核平和などについて語った。

 改憲への自民党の動きについて福島党首は、「9条への自衛隊明記などの論点を整理する作業部会の新設が表明され、緊急事態時の国会議員任期延長の条文案を作成する作業部会も別途設けると聞いている」と述べ、「国会の憲法審査会の中で委員会を設置することができなかったため、自民党内で2つの作業部会を発足させるとのことだが、これに強く抗議する」と表明。「裏金問題で国民からの信頼を失っている自民党が、憲法改正など議論できる資格はない」「裏金議員の任期延長はありえない」と断じた。

 岸田首相が強引に改憲の動きを進めようとしていることについても、「自民党総裁選のため、党内の支持をつなぎとめるため、自分が総裁になるためのツールとしての憲法改正ではないのか」と指摘。「憲法改正をこんなことに使うなと言いたい」と批判した。

 また先日、広島市での平和祈念式典に参加したことを報告した上で、日本が核兵器禁止条約をいまだ批准していないことを批判。「核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加することすらしていない。日本は核兵器禁止条約を批准すべきだが、せめてオブザーバー参加すべきだ」と求めた。

 異常な猛暑が地球温暖化の影響である可能性が高いことが指摘される中、福島党首は若者たちの動きに注目。全国の10~20代の男女16人が6日、二酸化炭素(CO2)排出量の多い火力発電事業者10社に対し排出削減を求め名古屋地裁に提訴したことに触れ、「社民党として、しっかり応援していきたい」と連帯を表明した。