社会新報

【8月21日の福島党首会見】党農業政策を発表「食料自給率を50%に引き上げる」~自民総裁選を厳しく批判「看板のすげ替えでは自民党政治は何ら変わらない」

 

堀井修・北陸信越比例代表予定候補(右)と福島党首。

 

 社民党の福島みずほ党首は8月21日、参院議員会館で会見を行ない、来る衆院選に向けての意気込みを語った。会見では、社民党の農業政策案も発表され、衆院北陸信越比例代表予定候補の堀井修さんが発言した。
 福島党首は自民党総裁選後の早い段階で解散・総選挙が実施されるとの見方を示した。福島党首は「早ければ参院岩手選挙区の補欠選挙と同時で10月27日に総選挙が行なわれる可能性もある」として、10月、11月の解散・総選挙を前提で準備を進めていると述べた。

 福島党首は「19日に福岡市内に党公認の小選挙区予定候補者10人が集まり、街頭演説を一緒に行なった。それぞれが、教育、農業政策、雇用、ジェンダー平等などで、専門のテーマを持ってもっており、とても力強い」として、予定候補者たちの活躍に期待。「社民党の勢力を増やしていきたい」と意気込んだ。

 福島党首は自民党の総裁選についても触れ、「看板をすげ替えても自民党政治は何ら変わらない」と、その茶番ぶりを批判。「(自民党総裁選に出馬しようとしている)これらの人たちは裏金問題にメスを入れるように頑張ったのか。自民党政治では、選択的夫婦別姓、同性婚、労働法制の規制強化、脱原発・気候変動対策、教育予算の無償化、企業団体献金の禁止などはできない。自民党政治ではできないことだらけだ」として、社民党の躍進こそいま必要であると訴えた。

 会見では、社民党の農業政策案が発表され、堀井さんが解説した。食料自給率を50%まで速やかに引き上げること、農業者戸別所得補償制度の復活、学校給食の無償化と有機農産物化、環境保全型農業への支援の拡充などの政策が、第1次案として提起された。