社会新報

【9月13日の福島党首会見】自民党総裁選候補の解雇規制緩和発言を厳しく批判~旧優生保護法の被害者救済に全力

 社民党の福島みずほ党首は、9月13日、参院議員会館で会見を行ない、自民党総裁選や、旧優生保護法の被害者救済について語った。

 自民党総裁選について、福島党首は「(総裁立候補者の中で)政治改革を行なうと言っている人もいるが、なぜ、それを岸田政権の時にできなかったのか。政治とカネの問題、裏金問題にメスを入れたり証言することなどを全く積極的にやらなかったのに、今、総裁選で言及するというのは、岸田首相が前回の総裁選で金融資産の課税を行なうとしていたのに、総裁になったらそれを封印したのと、同じことになるのではないか」と、疑問を呈した。また、一部の立候補者が選択制夫婦別姓に肯定的な発言をしていることについても、「なぜ、今までの自民党政治の中で実現、あるいはその声をあげなかったのか。申し訳ないが、信用できない」と切り捨てた。

 自民党総裁選の立候補者9人全員が憲法改正を行おうとしていることについて、福島党首は、「非常に危惧している」と述べ、原発についても「推進派の人だけになっている」と批判。さらに、小泉進次郎氏と河野太郎氏に対し「解雇の規制緩和を行なうとしていることに強く抗議する」と憤った。その上で、「誰が総裁になろうが、憲法を改悪し国民の生活を踏みにじる自民党に変わりない。だから、こういう政治を本当に変えたいと思う」と述べ、社民党をはじめとする野党の勢力拡大の必要性を訴えた。

 旧優生保護法の被害者救済のための議員立法について、福島党首は、「本日、プロジェクトチーム(PT)のコアメンバーでPTに提案し、18日にもPTで議論し、臨時国会で成立させたい」と報告。「当事者の方々が高齢になり、本当に急がなければならない。被害者の方々の尊厳の回復と支援をしっかりやっていきたい」と強調した。