社会新報

【10月2日の福島党首会見】石破新内閣を「外様総理の悲哀」と評す~日米地位協定見直しの主張の「中身」が沖縄の声とは真逆

 

 社民党の福島みずほ党首は10月2日、参院議員会館で記者会見を行ない、石破内閣と総選挙について語った。

 すぐには解散せず、野党との国会での議論をしっかりするとしていた石破首相があっさりと前言撤回したことについて、福島党首は「外様総理の悲哀」と評した。「外様」と評したのは、石破氏は1990年代の政界再編で自民党を離党し、新進党に移り、自民党に復党した出戻り組であることから、自民党内では裏切り者の「外様」と位置付けられていたということだ。「石破さんは自民党内野党として人気を博してきたのだろうが、総理になったとたん、自民党内の有力者の言うことを聞かないといけなくなった」。

そして、「自民党内野党が自民党そのものになって、ひどい政策で暴走していくことを、しっかり止めていかなくてはならない」と延べ、石破政権の政策の問題点について次のように指摘した。

「日米地位協定の見直しを主張しているが、その見直しの中身は米国に日本の基地を置くというもので、私たちが考えている在日米軍関係者の被疑者段階での身柄の確保をしっかりやるということとは全く真逆だ。アジア版NATOを作るというが、軍事同盟をアジアで作ることは緊張を高める。日本を戦争に巻き込む軍事同盟など、絶対に作るべきではない。また、石破さんは小泉進次郎さんが言っていた解雇規制の緩和や労働法制、労働基準法の改悪についてどう考えているのか。河野太郎さんが強烈に押し進めてきたマイナ保険証についても、自民党総裁戦では『(紙の)健康保険証を使いたい人たちの意見も聞く』と言っており、どうするのか問いただしていきたい」

 そして福島党首は27日に実施される総選挙で「社民党は小選挙の予定候補者10人、比例の予定候補者7人の合計17人で戦う予定だ。最低でも3議席を確保し、NHK討論番組など、メディアに出られるようにして、社民党の可視化をしていきたい」と訴えた。