2024年10月29日
社会民主党
幹事長 服部良一
10月27日投開票の総選挙において、自公与党が過半数を18議席も割り込む大敗北となり、裏金問題など自民党政治への有権者の怒りの審判が下った。与野党ともに次の政権にむけ多数派工作が進むなど日本の政治は新しいステージを迎えることとなった。これを機会に真の意味で民意を反映する生活者目線の「くらしが一番・がんこに平和」の政治への大転換を目指して社民党全力で奮闘していく決意である。
11月中旬に召集される特別国会で首班指名投票が行われ新しい内閣が発足する。どのような政権の枠組みになるのかまだ見通せないが、当面する政治資金規正法の再改正―企業団体献金の全面禁止や政策活動費の廃止、紙の健康保険証の存続、国民・市民への生活支援策、選択的夫婦別姓の導入などの緊急課題に一つ一つ丁寧な議論をして実現をしていかなければならない。
また改憲をめぐっては、改憲4党に加え保守系の2党、与党系の無所属議員を合わせた改憲派議員総数は293議席となり、改憲発議に必要な310議席には達しなかった。再び沖縄・日本を戦場にさせず日本を軍事大国にしないためにも、平和憲法をしっかり守っていく闘いに引き続き全力を挙げていきたい。
社民党は今回の選挙に、選挙区10名、比例単独候補7名の合計17名の候補者をたてて闘った。沖縄2区では直前の沖縄県議選や宜野湾市長選の敗北を乗り越え、前職の新垣クニオさんが見事再選を勝ち取ったことは全国の仲間に大きな勇気と力を与えた。
一方で九州ブロック比例においては前回同様約4万票の差で議席の確保に至らなかったこと、全国の比例票は1.71%(前回は1.77%)と微減、2%を達成できなかったことは極めて残念であり、衆院選必達目標を実現できなかったことに対し全国連合として責任を痛感すると同時にお詫びを申し上げたい。
現有議席を死守したものの、比例票は8.4万票減という厳しい結果となり、与党に大きな逆風が吹く有利な情勢の中で社民党がその受け皿になれていない現実を真摯に受け止める必要がある。今後の更なる党の再生と支持拡大に向け、そして来る参院選の勝利に向けあらためて奮起していかなければならない。
最後に今回全力で頑張って頂いた候補者、党員・協力党員・サポーターの皆様、社民党を応援して頂いたすべての皆様に心から感謝とお礼を申し上げます。
以上