社会新報

【社民党と立憲民主党の党首会談】政治改革の実現へ全力

社民党と立憲民主党の党首会談。左から社民党の服部幹事長、大椿副党首、福島党首、立憲民主党の野田代表ら執行部(11月7日、国会内)

 

 社民党の福島みずほ党首と立憲民主党の野田佳彦代表の党首会談が7日、国会内で行なわれた。会談後の記者会見で福島党首は、野田代表より政治改革の実現に向けて以下の3つの提案があったと述べた。

   ①政治とカネの問題、特に自民党の裏金問題の追及を今後も行なうため、政治倫理審査会の開催を求めること②先の通常国会で成立した改正政治資金規正法の再改正を実現するため、「政策活動費」や企業・団体献金の禁止と調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開、政治資金パーティーの禁止を年内に実現すること③国会改革を進めるため、現在、不定期開催となっている党首討論を定例化するとともに、討論を活性化して国会の風景が変えること。

 この野田代表の提案を受けて、福島党首は、「企業がパーティー券を購入するような政治資金パーティーは禁止すべきだが、議員個人のリアルパーティーを禁止するべきではないし、何よりも議員立法で選択的夫婦別姓や同性婚、再審法改正などを立憲民主党のリーダーシップで提案して成立することができれば、国民は与党過半数割れの成果を実感することになるのではないか」と野田代表に逆に提案したと説明し、これらの課題を年内に決着することを目指すことで合意したと語った。

 また、特別国会での首班指名選挙の対応について福島党首は、「この党首会談で正式に野田代表でお願いしたいとの要請があったので、党内で議論して早急に判断したい」と述べた。