(社会新報2021年4月21日号2面より)
参院長野補欠選
社民党長野県連(中川博司代表)は10日、松本市内で福島みずほ党首を迎えて「社民党再生に向けて」と題する集会を開き、党員60人が参加した。
初めに中川代表があいさつ。「党県連は存続を基本とすることを大会で決定した。自民党政治は限界を迎え、社会民主主義の政治が求められている」と訴えた。続いて福島党首が登壇。「多くの運動の現場で必ず社民党の党員が頑張っている姿に勇気づけられてきた。新たにプロジェクトチームを立ち上げ、魅力的な政策を打ち出したい」と語った。
福島党首(中央)と長野県連の党員たち(10日、松本市)
羽田雄一郎元国交相の死去に伴う参院長野選挙区補選(25日投開票)で立憲民主党が擁立し社民党などが推薦する羽田次郎候補(51)の勝利を目指す花時計公園での集会に350人が参加した。福島党首は「羽田次郎さんの勝利を菅政権の終わりの始まりにしよう。無言館や満蒙開拓平和祈念館の存在に象徴される、平和を希求する長野県民の民意を示そう」と訴えた。
羽田次郎候補(右)の応援演説をする福島党首(花時計公園)
参院広島再選挙
大規模買収事件で有罪が確定した河井案里前参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区再選挙(25日投開票)が8日告示され、社民党などが推薦するフリーアナウンサーの宮口はるこ候補(45)は「金権政治にノーを言わなくてはいけない大事な選挙だ。意思表示をしてほしい」と第一声を上げた。
同日、広島市内で開かれた出発式で、応援に駆けつけた社民党の福島党首は、有罪が確定した河井案里前議員も河井克行元法相も買収事件に関して国会で何らの説明責任も果たしていないことを厳しく指摘した。また、政府の新型コロナウイルス対策が科学的知見によらず、菅首相の恣意(しい)的な判断で決まっていることなどを批判した。
宮口はるこ候補としっかり手を合わせる福島党首(8日、広島市)