日本政府もバイデン米大統領も中国脅威論と虚構の「台湾有事」を煽り立て、南西諸島有事の切迫性を強調する。南西諸島の島々では「安保関連3文書」に基づくように、ミサイル基地建設と戦闘機や大型輸送機が着陸できるよう滑走路の延長工事が急ピッチで進められている。
第2次世界大戦の沖縄戦では旧日本軍が沖縄を「本土防衛の捨て石」として戦争を長引かせる作戦をとり、多くの人々が犠牲となった。再び沖縄を戦場とさせないために、今、戦争反対の声を上げていかなければならない。
2023年11月23日、沖縄県那覇市奥武山公園で「対話による信頼こそ平和への道」を掲げて「11・23 県民平和大集会」が開催され、1万人以上が参加した。岸田政権が強行する南西諸島の軍事化を阻止し、平和外交による戦争回避を訴えた。識者や地元紙記者、沖縄の自治体議員らの論稿を特集した。