1947年5月3日に施行された日本国憲法は、今年5月で77周年を迎える。
憲法を骨抜きにする岸田内閣の策動が続いている。岸田首相は今年1月30日の通常国会の施政方針演説で、改憲について「あえて自民党総裁として申し上げれば(9月までの)任期中に実現したい」と明言した。最低の内閣支持率が続く中で、「改憲の岸田」を前面に打ち出し、延命に必死だ。
また、防衛省制服組による「政教分離」の憲法原則を踏みにじる行為が明るみになった。1月9日、陸上自衛隊幕僚監部のナンバー2である小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)が公用車を使って靖国神社を制服組数十人と共に参拝した。侵略戦争と植民地支配のシンボルともいえる靖国に制服組幹部が集団参拝する光景は、実にきな臭い。
4月11日の日米首脳会談では日米軍事一体化のさらなる強化が主要なテーマとなった。集団的自衛権容認の安保法制強行可決から8年半、敵基地攻撃能力保有を明記した安保3文書改定の閣議決定から1年半、「戦争できる国」から「戦争する国」へと急速にかじを切った。
5月号では憲法記念日に合わせて「平和憲法を護り活(い)かす」を共通テーマに特集を企画した。