総合誌『月刊社会民主』は、タイムリーな特集や好評の連載が満載です。ぜひ、定期購読をしていただきますよう、お願い申し上げます。ご購読のお申し込みはこちら
2023年10月7日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルを大規模攻撃したことに端を発し、イスラエルは近年類を見ない規模の大虐殺を強行した。犠牲者の数は増加の一途をたどっている。ガザ地区の保健当局は24年1月18日時点で、死者は2万4620人に上ったと発表。そのうち女性と子どもの死者は70%を占めるという。一方、イスラエル側の死者は当局によると千数百人だ。
ガザ北部にあるシファ病院へのイスラエル軍の攻撃は国際人道法に反する戦争犯罪であり、国際世論は攻撃を厳しく非難した。当初はイスラエルの攻撃を擁護していた米国でも、若年層を中心に停戦を求める声が高まっている。イスラエルには国際的な批判が集中し、一時戦闘休止へ動かざるを得なかった。しかし同国軍は23年12月3日、ハマスに対する地上作戦をガザ全域に拡大していると発表し、今日までのジェノサイドを強行した。
国際社会は一刻も早くジェノサイドを止めさせ、恒久的な停戦への道筋を見出さなければならない。