社会新報

市民と野党で新しい船を出そう 朝倉候補が「賃金アップを」と決意表明

「新しい船を出そう!市民と野党のキックオフ@東京」が10月15日、参院議員会館で開かれ、市民連合の関係者と総選挙予定候補者らが結集し、政権交代のため団結して戦う決意を語った。
 社会民主党、立憲民主党、日本共産党、れいわ新選組、新社会党、緑の党、生活者ネットワークから代表が参加した。
 社民党の服部良一幹事長は、「わが党は『生存のための政権交代』をキャッチフレーズにしている。コロナ禍で危機にあえぐ命、非正規労働者や弱い立場の人たちの命を守りたい。政権を変えないとわれわれの生存権は守れない。何としても政権交代を実現したい」と訴えた。
社民党の服部幹事長がキックオフ集会で力強く連帯と決意のあいさつ
 さらに服部幹事長は「岸田首相が新自由主義からの転換と言ったが耳を疑った。勝手に野党のスローガンを取らないでほしい。わずかな期間に化けの皮がはがれた」と岸田首相を厳しく批判した。特に自民党が発表した衆院選政策集で、防衛費について「対国内総生産(GDP)比2%以上も念頭に増額を目指す」と明記したことに関して、「絶対に許してはならない。まさに野党共闘の真価が問われる。社会民主党は、政権交代のために皆さんと共に全力を尽くす」と決意を語った。
 各予定候補が決意表明し、衆院東京24区の朝倉れい子候補(社民党公認)が発言し、三多摩労働組合書記長として長年、労働運動に尽力してきた経験から、「働く人の命を守り、悩みを聞き、解決して30年。政権交代で働く人たちの給料を上げよう」と力を込めて訴えた。さらに朝倉候補は「平和を守り、環境を守ろう。命を守ろう」と述べ、改憲阻止と地球温暖化対策、コロナ第6波対策に全力を尽くす姿勢を強調した。
朝倉れい子東京24区候補が決意を表明
 また、市民連合の福山真劫さんが「47都道府県の全てで市民連合が結成され、289の小選挙区のうち230近くで統一予定候補ができた。安倍‐菅政権を継承する岸田自公政権に任せておくわけには絶対にいかない。全力で政権交代のために戦う」と訴えた。
 そして、立憲民主党の長妻昭副代表は「自民党が市民と野党の共闘をいろんな言い方で批判してくるが、負けてはいけない」と結束を呼びかけた。共産党の小池晃書記局長は、「民主主義を踏みにじる政権か、民主主義を守る政権かの政権選択だ。新しい船を出す時が来た」と述べた。