(社会新報2022年4月20日号2面より)
社会民主党の福島みずほ党首(会派=立憲民主・社民)は3月23日、参院憲法審査会で自由討論を行ない、「憲法改正の議論ではなく、今こそ9条をはじめ日本国憲法の価値を活(い)かしていく政治を行なうべきであり、憲法審査会はそのことこそやるべきだ」と強く訴えた。
福島党首は、憲法審査会の役割について、国会法102条の6には「憲法及び法律について広範かつ総合的に調査を行なうことがこの憲法審査会の重要な役割」とあると指摘した上で、「安保関連法、戦争法、秘密保護法、共謀罪、秘密保護法など違憲の法律について、広範かつ総合的に調査を行なうことを強く提案する」と強調した。
また、日本の人々の現状について「生存権、平和的生存権、幸福追求権、表現の自由、学問の自由、思想、良心の自由、法の下の平等など、日本国憲法が守られていない」と述べた。2021年3月、札幌地裁が同性婚を認めないことは憲法14条の法の下の平等に反するとの判断を示したことに触れた上で、「日本の中に存在する女性差別、外国人差別、障害者差別、部落差別、アイヌの人たちに対する差別、LGBTQの人たちに対する差別など、法の下の平等に反している」と訴えた。
さらにロシアによるウクライナ侵略を厳しく批判し、「戦争反対の声が世界中で、日本で広がっている。武力で平和はつくれない」と語った。その上で、党首は「戦争をしないと決めた憲法9条、平和的生存権をうたった日本国憲法前文の価値は今こそ輝いている」と強調した。
↑福島党首
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