(社会新報11月23日号2面より)
社民党副党首の新垣邦男衆院議員(会派=立憲民主党・無所属)は11月9日の衆院安全保障委員会で、木原稔防衛相に対し、米軍嘉手納基地に暫定配備中のF35A戦闘機の騒音被害などについて政府をただした。
新垣議員は「特にひどいのがF35戦闘機。エンジンが大き過ぎて、ものすごい爆音だ。もう我慢できない状況で、周辺自治体の首長も怒っている。大臣、F35の爆音を体感したことはあるか」と質問した。
これに対して防衛相は「F35のエンジンがかかった状態の音は聞いたことはない」と答弁し、爆音を机上のものとしてしか理解していない実態が浮き彫りとなった。新垣議員は、すかさず、「この現状は、さながら戦場じゃないかと思うぐらいの爆音だから、機会があれば体験してほしい」と大臣の嘉手納現地視察を強く求めた。
さらに、新垣議員は米軍の無人偵察機MQ9が嘉手納基地に配備されたことについて「基地強化ではないか。今、反対の声が上がっている。防衛省による自治体への配備通告は直前で、配備期間も無制限だ。納得できる説明をお願いしたい」と迫った。これに対して防衛相は「わが国の防衛に資するもの」と述べるのにとどまった。