社会新報

沖縄を二度と戦場にさせない ~ 新垣邦男副党首が党唯一の衆院議席を守る

当選が確実となり、支持者らとカチャーシーを踊る新垣邦男さん(中央)=10月27日午後8時過ぎ、宜野湾市内の選挙事務所。

支持者から花束を受け取る新垣さん夫妻(手前左側)。

当確の報を受けて万歳し喜ぶ支持者と新垣さん(中央)。

 

 10月27日に投開票された第50回衆議院議員選挙で社民党公認の沖縄2区・新垣邦男さん(68)が2期目の選挙を勝ち抜き、「オール沖縄」の議席、衆院で唯一の社民党議席を死守した。

 新垣さんは同日19時50分ごろ、宜野湾市内の選挙事務所に姿を見せた。席に着くと、緊張した面持ちで開票報道を見守った。20時の投票締め切りとほぼ同時刻に当選確実の報が選挙事務所に伝わると、歓声が沸き上がった。新垣さんは支持者ら一人ひとりと握手を交わし、感謝の気持ちを伝えた。新垣さんと支持者らとカチャーシーを踊った。選挙事務所で「クニオ」コールを受けながら、党関係者などへの報告に出発した。

 新垣さんは、選挙戦で有権者に裏金問題批判や辺野古新基地建設反対、PFAS(有機フッ素化合物)問題対策、物価高対策などを訴えた。世論調査などで新垣候補がリードする展開と報じられる中でも、陣営は危機感を維持し続け、鬼門とされる2期目を制した。

 新垣さんのあいさつは次のとおり。  「皆さんの熱い思いを受けて、短い選挙期間であったが、全力で頑張ってきた。8市町村支部の皆さん、そして伊波洋一選対本部長をはじめ照屋正治事務局長、スタッフの皆さんが連日、私のために朝早くから夜遅まで動いてくれた。心から感謝を申し上げる。この思いを胸に、これからの国会活動を全力で頑張っていきたい。『ウチナーの未来はウチナーンチュが決める!』。市民・県民の声をしっかり聞き、平和で安心して暮らせる沖縄を、玉城デニー知事、仲間の国会議員と一緒に、つくってまいりたい」

 沖縄を二度と戦場にさせないとの強い思いを国政に届けるため、全力を尽くす決意だ。

 新垣さんは、1956年生まれ。日本大学法学部卒。2004年から北中城村村長を4期16年務め、21年に衆院選で初当選し、22年から社民党副党首。空手家。座右の銘は「一期一会」。家族は妻と2男2女。

 

▽沖縄2区 

当 新垣 邦男 社・前61,216(42.03%)

比 宮崎 政久 自・前47,272(32.46%)  

  赤嶺  昇 維・新22,959(15.76%)

  今野 麻美 参・新11,813( 8.11%)

  比嘉  隆 無・新2,374( 1.63%)

 

(社会新報11月7日号より)