(社会新報11月9日号2面より)
立憲フォーラムがこのほど、ブックレット2冊を発行した。
『GDP2%大軍拡~財源論に惑わされるな』は、エコノミスト・浜矩子さんの切れ味鋭い「鮒侍(ふなざむらい)」軍拡批判。「鮒侍」は『仮名手本忠臣蔵』に出てくる言葉で、「井戸の中をフラフラ頭をぶつけてばかりいる人物」のこと。岸田首相そのものだ。「GDP2%」ありき、「論理」も「倫理」もない岸田・場当たり軍拡の正体。軍備増強を公共事業と言いくるめ、その財源の一部に建設国債を充てるペテンにはあきれるしかない。無謀な大軍拡を押し返していくためのヒントが満載(A5判32ページ)。
『戦場にさせない~沖縄からの「台湾有事」』は、参院議員・伊波洋一さんが執筆。「台湾有事」論とは何かを、その浮上の経緯・背景から、有事論を操る米軍のもくろみ、思惑に至るまで、コンパクトにとらえる。衝撃的なのは、実際の有事に際し、沖縄はじめ日本に駐留する在日米軍主力が中国軍との直接の衝突を避けてグアム以東に撤退するという米軍戦略の存在。血を流すのは自衛隊、住民だ。安保3文書で、この役割を主体的に引き受けた岸田政権。戦争しか選択肢のない米軍戦略に日本の未来を委ねてはならないと説く(A5判44ページ)。
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