4野党と市民連合の政策合意で福島党首が会見-憲法に基づく政治と原発のない社会へ政権交代を-
(社会新報2021年9月15日号2面より)
社民党の福島みずほ党首は8日、参院議員会館で記者会見を開き、同日に社民党と立憲民主党、共産党、れいわ新選組の野党4党が「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」との間で政策合意を調印したことに触れ、「合意は多くの人々が共有できる希望のパッケージを実現した。これを基に次期総選挙で他の野党、市民と共闘し、政治を変えるため頑張りたい」と宣言した。
今回調印されたのは、「衆議院総選挙における野党共通政策の提言 命を守るために政治の転換を」と題した文書。①憲法に基づく政治の回復②新型コロナウィルス対策の強化③格差と貧困の是正④地球環境を守るエネルギー転換⑤ジェンダー視点に基づいた自由で公平な社会の実現⑥公平で透明な行政の実現 などの6項目で、総選挙で4党が掲げる政策の土台となる。
会見で福島党首は、「合意できて本当に良かった。6項目すべてが素晴らしい内容で、核兵器禁止条約批准や原発のない社会など、自公政権では絶対に実行できないものばかり。社民党として大賛成だ」と高く評価した。
また、菅義偉首相退陣後の自民党総裁選について、「誰が総裁になろうが、命を粗末にする自民党政治は何も変わらない。後手後手に回ったコロナ対策も、改善されるはずがない」と批判し、今回の政策合意を対置して政権交代を実現する意欲を示した。
菅退陣表明の無責任を糾弾
菅首相の退陣表明について福島党首は3日、記者団に対して「めちゃくちゃにした揚げ句、逃げるのか。無責任極まれりだ」と指摘。さらに「コロナ対策をせず、五輪・パラリンピックを強行し、感染拡大をしている。ここまでひどくして責任をとらず、国会も開かずに、政権を放り出した」と、菅首相を強く批判した。
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