社会新報

憲法を守り活かし実現する~社会民主党党首 福島みずほ~

(社会新報2022年5月11日号1面より)

 

 憲法はいま最大の危機を迎えています。今年7月の参議院選挙が終わったら、3年間、国政選挙がないと言われています。国政選挙のないこの3年間に憲法改悪をしようという動きが強まっています。

 だからこそ今年の参院選が本当に大事です。社民党がなんとしても国会に政党として残り、議席を増やさなければなりません。私も国会に残って仲間を増やすことができるように先頭に立ち、頑張っていきます。ウクライナ戦争で、軍事力の競争ではなく平和をつくっていくことこそ大事だということが明らかになりました。戦争しないと決めた憲法9条は、世界中で輝いていると思います。

非武装の9条が世界で輝く

 しかし国会では逆に、防衛予算を倍の10兆円にすることや、敵基地攻撃能力保有すべきだなどの意見が強まっています。日本維新の会は核武装論を唱え、安倍元首相は核の共有まで言っています。

 経済安保法では、官民で作る協議会、シンクタンクまで作り、軍事研究をしないという歯止めは一切ありません。戦後、日本学術会議が、私たちは軍事研究に与しませんと言っていたことをほごにするような政策です。

 戦後日本が積み上げてきた、集団的自衛権の行使をしない、防衛予算を一定限度に抑える、非核三原則、敵地攻撃能力保有などしない、日本製の武器を海外に売らない、軍事研究はしない、日本で武器見本市をしないなどのさまざまなものが壊されていっています。だからこそ憲法9条を実現化していくことが必要です。

沖縄と南西諸島を戦場にしない

 辺野古新基地は造れません。そして、南西諸島における自衛隊配備とミサイル防衛計画は、緊張を強め、沖縄本島や南西諸島を標的とさせるものです。山城博治さんなどたくさんの人たちが沖縄と南西諸島を再び戦場にするなと会を立ち上げ活動していることは、その通りです。政治は、軍拡競争ではなく平和の構築をしなければなりません。

 社民党はまさにそのことをやっていきます。 

 日本国憲法は守られているでしょうか。コロナ禍の中、地面の底が抜けるような人たちにたくさん会ってきました。生存権が保障されていません。表現の自由が、学問の自由が、思想良心の自由が、法の下の平等が本当の意味で保障されていません。憲法改悪ではなくまさに憲法を活(い)かしていくことこそ全力でやっていきましょう。

 

 

↑憲法大行動で福島党首(2021.11.3国会正門前)

 

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