社会新報

比例代表に「福島・大椿」~格差と貧困の痛みを国会に伝える~

(社会新報2022年1月26日号2面より)

 

社民党の福島みずほ党首は1月12日、参院議員会館で記者会見し、党首選への立候補を表明するとともに、7月の参院選比例代表の予定候補としての決意を述べた。

福島党首は最初に、「年末から年始にかけて、都内の困窮した人々に対する相談会や『大人食堂』の現場を訪れ、格差と貧困で生活できない人々を多く見てきた。とにかく政治を変えるしかない。そのためにも党の先頭に立って、多くの人たちと共に頑張りたい」と強調し、党首選への決意を述べた。

続いて服部良一幹事長が、参院選比例代表の第一次予定候補として福島党首と大椿ゆう子副党首を決定したと発表。「最終的に6~7人を擁立したい。3人以上の複数区についても、可能な限り公認候補や推薦候補を立てていく」と、今後の方針を説明した。

さらに服部幹事長は、3月に予定している全国大会について、「参院選を乗り切り、安定した国政政党になるための総決起大会となる。選挙に向けた態勢づくりを急ぎたい」と述べた。

これを受けて福島党首が、「今回の参院選は党にとって正念場となる。2%、120万票を獲得しないと国政政党の政党要件を失う。どうあっても国会に残って改憲を阻止し、発言力を強めたい」と危機感をにじませながら訴えた。

次に、大椿副党首が決意表明。「私自身が非正規労働者としてクビを切られた経験があり、同じような目に遭った人々しか分からない痛みを国会で伝えたい。生活が大変な人々ほど選挙に行かない傾向があるが、当事者がまず動かなければ政治は動かないと訴えていく。昨年の総選挙での党の得票数は前回の総選挙を上回る。応援していただいた国民の期待にぜひ応えたい」と語った。

 

↑参院選比例代表に出馬の決意を表明する大椿副党首(左)と福島党首。右は服部幹事長(12日、参院議員会館)。

 

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