社会新報

【4月17日の福島党首会見】日米首脳共同声明を厳しく批判~日本国憲法の平和主義を踏みにじる

 

 社民党の福島みずほ党首は4月17日、参院議員会館で会見を行ない、岸田首相の訪米や衆院補選、共同親権などについて語った。

 訪米した岸田首相が「日米同盟」に絡めて、バイデン大統領に「あなたは1人ではない。私はあなたと共にある」と言ったことについて福島党首は、「米国と一緒に世界でいつでも一緒に戦争をするぞという決意に聞こえた。これは危険ではないか」と問題視した。岸田首相が米国で歓迎され、満面の笑みだったことについても、「一言で言えば、あなたはどこの国の総理大臣なのかということ。日本国憲法下で日本の国民のために政治をしているのかと問いたい」と批判した。さらに「今回の日米首脳共同声明と米国議会でのスピーチ、記者会見は、日本の平和主義を踏みにじるものだ」として、国会などで追及していく構えだ。

 今月16日から始まった衆議院補欠選については、「社民党として、長崎3区は推薦、東京15区と島根1区は支援している。東京15区には私も先日応援に入り、島根1区には、服部良一幹事長が行った。どこの選挙区でも立憲野党が勝利するよう、自民党金権腐敗政治の打倒、そして政権交代実現を実現する引き金となるよう、全力を挙げていきたい」と意気込んだ。

 衆院を通過し参院で審議入りした、離婚後の共同親権導入に向けた民法改正案については、「パパとママが離婚しても両方で子どもを見てほしいと共同親権を願う人々がいることも、よく理解している。一方で、女性や子どもがDVから逃げられなくなる問題がある。父親の許可なしに引っ越しや転校もできなくなる。(政府与党は)女性の痛みに鈍感なのではないか」と述べ、女性や子どもの安全を置き去りにした拙速な審議に懸念を表明した。