追悼式の後に行なわれた毎年恒例のプンムル(農楽に由来する伝統芸能)。
参加者は年々増加し700人に
官憲と自警団などによる虐殺を忘れない
「関東大震災102周年韓国・朝鮮人犠牲者追悼式」が9月6日、葛飾区の木根川橋下手の荒川河川敷で開催された。朝鮮人虐殺の目撃証言を集め、地元で追悼碑の設置等の活動を続けてきた「一般社団法人ほうせんか」が開催し、今年で44回目を数える。会場の河川敷周辺は、1923年の関東大震災直後、官憲と民間人により多くの朝鮮人が虐殺された場所。
社民党からは福島みずほ党首と、ラサール石井議員の秘書らが参列した。
2023年の震災100年以降、追悼式の実行委員会は20~30代の若者たちのグループ「百年(ペンニョン)」が中心となって運営されている。メンバーの一人は追悼式で、「記憶を忘れさせようとする権力の大きさ、その暴力性」に触れ、この場所で行なわれた虐殺を「忘れないこと」が重要であり、差別による暴力が再び繰り返されることを「絶対に拒否したい」と語った。
参加者は年々増加しており、今年は700人を数えた。この背景には、小池百合子都知事による追悼文不送付や、2023年に朝鮮人虐殺から100年を迎えたことなどがあるだろう。
最近は、「群馬の森」の朝鮮人追悼碑の撤去や山口県宇部市の長生炭鉱の遺骨収容など、歴史の記憶に関わるニュースが多い。また差別・排外主義政党が台頭し、クルド人への差別デマが横行し、パレスチナでは現在進行形のジェノサイドが続いている。
こうした状況への切迫した危機感が、この追悼式典に多くの人が訪れる理由ではないかと思われる。 追悼式では、虐殺の目撃証言がいくつか読み上げられた。
また、国会議員の取り組みとして「関東大震災朝鮮人虐殺を検証する有志議員の会」がこのほど発足したと報告された。同会は、政府に対して虐殺の事実を認めるよう求める要望書を提出している。福島党首とラサール参院議員も参加している。
追悼式の後、プンムル(朝鮮の農楽に由来する伝統芸能)が行なわれ、民族衣装に身を包んだ50人以上が太鼓と鐘を打ち鳴らしながら会場を練り歩いた。参加者も飛び入りで踊り、生のよろこびを分かち合っているようだった。
