社民党の前身である日本社会党が結成されて11月2日で80年となる。社民党は今月23日夜、国会近くの憲政記念館でこれを祝う「交流の夕べ」を開催する。
社会党の結党宣言は「今や我が国は歴史的一大転換を為さんとしてゐる。この時に当り我等は勤労大衆の組織結合体として、日本社会党を結成」すると力強く呼びかけた(原文のまま)。
来年1月には社民党に党名を変更して30年となるが、2006年に採択された「社民党宣言」は党の理念を「平和・自由・平等・共生」の社会民主主義の政治とした。
社会党・社民党の80年は大衆とともに闘ってきた80年であった。「安保と三池」、反戦・平和、反核・脱原発、国鉄「改革」を頂点とする反マル生、沖縄返還・基地撤去など、闘いの先頭に社会党・社民党は常にあった。
しかし、力量の低下は進み、ここ10年近くは国会議員が衆参合わせても政党要件の一つである5人に達しないという状態が続いている。
では社民党はもはや不要な政党なのか。私たちはそうは考えない。例えば非正規労働者の増加に代表される格差の拡大や公共サービスの切り捨てへの対抗軸となるのは、社会民主主義だと考える。
また「戦争する国」づくりが進み、先の参院選では改憲派が改憲発議に必要な国会議員の3分の2を超えた事態のもとで「がんこに平和」を主張してきた社民党の出番ではないか。
他方、参院選で大敗した自民党は「解党的出直し」と称し、敗北の責任をとって退陣した石破茂首相の後継を選ぶ総裁選を実施した。
ところがうたい文句とは裏腹に、立候補した5人は自民党が選挙戦で敗れてきた原因の一つである「政治とカネ」や10月から食料品だけでも3000品目余りが値上げとなるというのに物価対策、消費税問題にほとんど触れない。
その一方で「外国人排除」の風潮に迎合しようとしたのか、「鹿が外国人に蹴られた」と根拠不明の発言をしたり、運営の厳しさを増すこども食堂を訪れ、候補者の誕生日だということでケーキをもらって喜々とするなど、およそ国民の怒り、願いを受け止めようとしない姿をさらけ出している。
3ヵ月に及ぶ政治空白を経てようやく臨時国会が召集されようとしている。結党80年を機に今後の闘いへの決意を新たにしたい。(10月9日号)