社会新報

愛知・つかざきさんと比例・久保さん~全国連合常幹が公認2人を決定~ 党首会見で消費税ゼロと大企業内部留保に課税を訴え

(社会新報2022年4月27日号2面より)

 

 社会民主党全国連合常任幹事会は4月13日、参院選愛知県選挙区の公認候補として党愛知県連合副代表で新人の「つかざきみお」さん、比例代表に党東北ブロック議長で元岩手県議の新人・久保孝喜さんをそれぞれ擁立することを決定した。

 同日、福島みずほ党首の定例記者会見と合わせて、つかざきさんの出馬会見を行なった。

 福島党首は会見で原油価格高騰をめぐりガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結解除が先送りとなったことに触れて、「高騰は原油だけではなく、あらゆる品目で物価高が進行し、市民の生活が本当に疲弊している。予備費ではなくて補正予算を組まなければならない」と指摘した。

 その上で党首は税制のあり方について「暮らしが苦しい時だ。消費税をゼロにし、大企業の内部留保に課税し、累進課税率を元に戻し、そこでねん出した税金を格差と貧困の対策に投じるべきだ」と訴えた。また、党首は同日の参院憲法審査会について、前回の審査会で参考人の憲法学者からは国会の「オンライン開催」は限定的であるべきとの見解が大勢と指摘し、「自民党から関係のない緊急事態条項や9条改正の議論が出てくるのは極めて問題。憲法審査会を開く必要はない」と強調した。

 続いて、つかざきさんが「子ども食堂の開催などで、子どもへの支援を続ける中で、子どもの貧困問題を目の当たりにしてきた。子どもたちが抱えるさまざまな問題に全力で取り組んでいきたい」と出馬にあたっての抱負を語った。

 また、比例代表の久保予定候補は20日、党首との会見で「福島第1原発震災では、今なお避難を余儀なくされている方々が多くいる。さらに汚染水の海洋投棄問題は深刻だ。地元の了解なしに事は進めないとした約束が全く無視された。このやり方が震災復興そのものの姿を象徴している。脱原発を進めるために、震災復興のあり方を問い直さなければならない」と訴えた。

 

↑出馬の決意を述べるつかざきさん。左は福島党首(4月13日、参院議員会館)。

 

↑久保孝喜さん(17日、仙台市内)。

 

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つかざきみお(塚﨑海緒)さんの略歴

1980年、愛知県生まれ。41歳。名古屋市立西陵商業高校卒。2011年、ソラクリエイトを設立し、フリーデザイナーとして活躍し、現在に至る。19年、愛知県議選に出馬したが惜敗。20年、「いわくら大地の里の家」を共同経営。21年、岩倉市長選に出馬し、惜敗。21年、社民党に入党。22年、党愛知県連副代表に就任した。

 

 

 

 

 

久保孝喜さんの略歴

1953年、岩手県生まれ。68歳。同県立黒沢尻南高校を卒業。国労盛岡地本書記、総評・全国一般盛岡一般労組専従役員を経て、96年から北上市議2期、2007年から岩手県議2期を務めた。03年と05年と21年の3回の衆院選に出馬し惜敗。現在、党東北ブロック議長、党岩手県連副代表、党北上総支部副代表。

 

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